借入れ年数・借金があっても住宅ローンに通った・審査に通る組む方法の住宅ローン相談で応援しています。
住宅ローンに設定された最長の借入れ期間のこと。
住宅ローンには最長の借入れ期間というのが各銀行で設定されています。
完済時「満80歳」の前後で設定している金融機関が大多数です。
原則的には現在のご自身の年齢で借入れできる最長期間を設定します。
なぜそうするのが良いかというと、借金をすることのメリットの一つに「期限の利益」というものがあります。毎月定められた支払いを滞らせることがなければ、当初約定した期限まで一括返済の請求をされることが無いというものです。
簡単に言うと「分割払いをする権利」といってもいいと思いますが、借り手にとってはこの「期限の利益」を金利というお金で買っているようなものですから、まずは一旦最長期間でローンを組みます。
その上で、まとまった資金が出来た段階で繰り上げ返済をして、毎月の返済額を下げるか、借入れ期間の短縮をしていきます。
一般的に言われているのは、「繰上げ返済をどんどんおこなって早くローンを完済してしまいましょう」という繰上げ返済推奨論です。もちろんいつまでも住宅ローンを残しておくことは気持ちの上でも負担がありますから、早めの完済は良いことではありますが、それは、あくまでも、手元の現金とライフプランと家族に起こり得るリスクをよく考えた上でのことです。注意すべきは「繰り上げ返済して支払った金額は戻ってこない。」という点です。
例えば、お子様の教育資金で私立の高校や大学に進学する際にはまとまった入学金や学費が必要ですし、マイカーの買換え時期が近づいている事もあります。マイホームをいつまでも美しく保つためのリフォーム費用にもまとまった資金が必要です。また、会社の倒産や病気やけがで失業してしまった際のリスクなどに対応するための資金は手元に残してあるでしょうか。
住宅ローンの繰上げ返済や一括返済は、先に述べたような家族のイベントが一通り終わったり、定年退職を迎えたりして失業リスクの心配もなくなるなど、時期の見極めが大切です。繰り上げ返済などすれば、確かに利息面でメリットがありますが、それは手元の現金がリスクに対応できるだけのストックの有無次第です。
大きな資金を動かす際にはこうした面をよく考えて、一旦最長で組んだ借入れ期間のメリットを生かして上手にやりくりすることをお勧めします。
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